今日のくじら薬剤師ブログは、
保険調剤の理解のために令和2年度後半の抜粋です。
その1、その2については過去のブログを参照にされてください。
調剤薬局の調剤内容は、基礎の内容は意外と忘れやすいですよね。
私も失敗と勘違いを繰り返しています。
では具体的に、保険調剤の理解のために令和2年度版の後半を見ていきます。
おっとその前に・・施設基準で以下を忘れていないかチェック。
令和2年4月以降で点数算定する際に届出が必要で親切のものを見て見てください。
勝手に算定しないようにしましょうね。
・特定薬剤管理指導加算2
・薬剤服用歴管理指導料4
抗がん剤と、オンライン服薬指導についてですね。
特定薬剤管理指導加算2に関しては、令和2年9月30日まで経過措置があるんです。
復習参考:特定薬剤管理指導加算2
算定要件
・ 当該患者のレジメン等を確認し、必要な薬学的管理及び指導を行うこと。
・ 当該患者が注射又は投薬されている抗悪性腫瘍剤及び制吐剤等の支持療法に係る薬剤 に関し、電話等により服用状況、副作用の有無等について患者又はその家族等に確認するこ と。
・当該保険医療機関に必要な情報を文書により提供すること。
レジメンは各基幹病院のホームページに
薬剤部の涙ぐましい努力で公開されていますから
ぜひ参考にされてください。
ではくじら薬剤師のブログの本題に進みましょう。
保険調剤の理解のために・令和2年度後半まとめ
難易度が高い、服用薬剤調整支援料2。(令和2年度の新設でした)
内容が内容ですが、服薬情報等提供料と併用算定はしないようにしましょう。
また、次回来局時における内容のチェック内容を薬歴へ記載することは非常に重要です。
可能な限り、同じ薬剤師が対応することが好ましいでしょう。
服用薬剤調整支援料2(令和2年度)まとめ
・複数の医療機関からの処方で合計6種以上の内服があれば対象
(頓服は除く)
・6種のうち1種は自分の薬局で調剤されていること
・医院へ文章の提出が必要
・結果は必ず薬歴へ転載する
服用薬剤調整支援料2 報告様式は厚生労働省の様式を参考にされてください。
補足ですが、服用薬剤調整支援料算定1を算定できた場合、
服用薬剤の種類の変化も電算コードで記載してレセ適に入れないといけませんので
忘れないようにされてください。
服用薬剤調整支援料1メモ
服用薬剤の種類の数の変化数は記載する必要がある
注意 :服用薬剤調整支援料2 疑義解釈抜粋ポイント
・同一月内に複数の医療機関に対して重複投薬等の 解消に係る提案を行った場合、提案を行った医療機関ごとは算定できない。
・3ヶ月ごとに1回までしか算定できない
・3ヶ月以内で複数の医療機関に解消提案しても、算定は3ヶ月に1回
ポイント
服用薬剤調整支援料1:4週間以上経過した内服薬6種類以上が対象。処方医に減薬の提案を行い、その結果、2種類以上減少し、その状態が4週間以上継続した場合に算定が可能。減少しないと算定できないが、「2」の場合は提案のみで算定が可能となる。
薬局薬剤師の業務として過去にあった簡易懸濁が可能な薬剤の処方変更提案。
今までは無料で行っていた作業にやっと点数が算定されるようになりました。
経管投薬支援料(令和2年度改定:新設)
経管投薬支援料まとめ
・初回のみ100点の算定点数。
・医師了解が必要(患者求め、医療機関等からの求めがあった場合でも)
・初回のみ。処方が後日変更してもそれは算定できない。
・適切な薬剤の選択をし、薬歴へ内容の記載をしておくこと。
(不具合が出ていないなかの確認、経管の詰まり、問題点があるかフォローもあればなおGOODです)
2021年の3月に経管投薬支援料(令和2年度改定:新設)の疑義解釈が出ているのでみてみましょう。
経管投薬支援料 疑義解釈
疑義解釈資料の送付について(その1) 令和 2 年 3 月 31 日
・経管投薬支援料:点数は100点
Q:当該患者に調剤を行っていない保険薬局は、経管投薬支援料を算定できるか。
(答)算定できない。
Q在宅患者訪問薬剤管理指導料、居宅療養管理指導費又は介護予防居宅療養管理指導費を
算定していない患者であっても、必要な要件を満たせば経管投薬支援料を算定できるか。
(答)算定できる。
簡易懸濁のまとめ
簡易懸濁法とは?
・55°のお湯で10分程度で崩壊懸濁させる
・口腔内崩壊錠を選択すれば解決しないのか考える
・迷えば試験が必要。水に浮いてしまうと経管投与に適さない
・粘度高くて不安になれば、それは経管で詰まることもある。
・チューブの先端が腸の場合は腸溶錠でも可能
簡易懸濁はネットで情報引っ張る時間がないので
書籍でサクッと解決することを推奨しています。
簡易懸濁メモ
簡易懸濁の第4版の最新版が出ています。
薬剤提案、変更について詳細に記載されている書籍があります。
内服薬 経管投与ハンドブック 第4版 簡易懸濁法可能医薬品一覧>>詳細を見てみる
上記の簡易懸濁ハンドブックはシンプルに医薬品の選択ですが、
一方で薬局に伴う実務でわかりやすいのがこれです。
簡易懸濁だけでなく嚥下困難の方も多い状況を踏まえ、非常に勉強になります。
1薬局に1つはあって間違いないと思います。
嚥下困難もついでに注意点を復習しましょう。
嚥下困難加算の注意点
嚥下困難者用製剤加算の取扱いの抜粋ポイントが以下。
嚥下困難者用製剤加算は、嚥下障害等があって、
市販されている剤形では薬剤の服用が困難な患者に対し、
医師の了解を得た上で錠剤を砕く等剤形を加工した後調剤を行うことを評価するもの。
ポイント
対象患者の薬歴基礎情報には、嚥下困難について明記しておこう
・嚥下困難者用製剤加算は、処方箋受付1回につき1回。
・1剤として取り扱われる薬剤について、自家製剤加算は併算定できない
・他の薬剤と計量混合しても計量混合調剤加算を併算定できない。
・嚥下困難者用製剤加算を算定した場合においては、一包化加算は算定できない。
・医師の了解がいる
・剤形の加工を行った場合は、その旨調剤録等に記載する。
今回のくじら薬剤師ブログのシリーズは
抜粋ポイントでした。
昨今のトレンドとしては、
「薬局で、自発的に行う診療報酬を算定すること」です。
過去の薬局作業では無料とされていた業務内容が
点数付された訳ですが、それらの内容を行っていないと、
将来的には調剤料の大きな削減されることが容易に予想されますよね。
薬局は、患者利益である薬剤における治療作業と、
売り上げ利益という相反する作業を行って行かないといけません。
それは他の業態では10年以上前から行われていたもの。
医療業界が突出して遅れていただけ。
慣れていくしかないのです。
コラム
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1時間無になる。
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スマホ、ダブレットによる脳への影響。
自発的でない、受動的なドーパミンの影響は
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