薬剤師業界情報

研修記録、研修予定とその先

研修記録? 研修予定って何??

という事で、かかりつけ薬剤師の調剤報酬改訂、疑義解釈その4が出たが
相変わらず釈然としていない薬局薬剤師業界。
今回は分割調剤について、整理されていたのが調剤の分野で話題でしたが
各現場各地域薬剤師はどうだったでしょうか。
分割調剤について頻繁に指示がくるのは、そこまで算定回数が
ないかな、と感じます。

レセコン入力は各社非常に煩雑になっており、
かかりつけ薬剤師や 薬学管理料の取り方など
頻繁にエラーが出たりして大変な状況です。

さて、今回の調剤報酬改訂からかく現場の動きをざーっと見てきましたが、
多少驚いたことがあります。

そう、それは慣れ、です。

調剤報酬改訂が生じる度に思いますが
3月4月は各運営本部-会議-管理薬剤師と会議が
行われ、動きも熱意も非常にあるように思うのですが
この6月~7月。 現場の状況はどうでしょう。

ひと段落状態になっていないでしょうか。

各現場の管理薬剤師は自店でシュミレーション結果、
3ヶ月分でたと思いますが結果どうだったでしょう。
薬学管理料、基準状態など各々の差はありますが
改訂前/後で どのくらいの差益が出ているでしょうか、
また、粗利益の部分はどのくらいの差額がでていますか。
まだ自店でやられていない管理薬剤師は、自店舗の月間報告を使い
把握されること早急、と感じています。

今回の2016年の調剤報酬改訂は、薬剤師の
診療報酬、インセンティブな位置付けの開始が行われている大きな年度。

かかりつけ薬剤師制度、
重複防止等加算、 服薬情報提供料、在宅緊急、等等。

何かすれば、自身の診療的な部分でインセンティブができる状態になっています。
3ヶ月たっても、重たい腰を据えて何もしていない薬剤師は
淘汰されますし、国もその方針なので各1人1人薬剤師が意識しないと
意味がありませんし、患者自身の為でもないのではないでしょうか。
(ただし、本社運営が変わっていないと現場薬剤師が変わりません、
一番悲しいのは → 現場薬剤師が燃えているのに、社長、運営が何の
変化もでていない場合、: これは小規模の薬局で見られています
→ この状況に置かれている薬剤師は、声を大きく、自己アピールしてください!

本題ですが

かかりつけ薬剤師して何の意味があるの?
という質問を、会議や地域の連携勉強会であげていた方がいたのですが、
その質問は、私ども、経営運営グループメンバーからすると
非常に驚愕な内容かつ悲壮感しか感じない質問でそれこそ
開いた口が塞がらない、状態でした。

詳しく調査してみるとその薬剤師は、
【否定形薬剤師】と業界で言われる分類の薬剤師。

・常に会社の文句、愚痴を言っている
・患者に、質問や口出しされると、きつい口調で説明して結果、クレームになる
・何かと労働基準法を出して本社に文句を言う
・会社からのトップダウンは、とにかく何でも否定する
・否定する割りには、何もアイデアを出さない
・後輩を育成しない、教育しない
・自分中心、 掃除をしない
・資料は読むが、整理整頓できない

という傾向になる非常に、運営部としては
厄介、な薬剤師であるパターンです。

かかりつけ薬剤師制度を積極的に取得する、
というスタイルも運営方針ではアリだと思いますが、過去に述べたように、
自身の薬剤師としてのプロフェッショナルな仕事内容に対しての
診療報酬と位置づけましょう。

薬剤師として今まで勤務して
自身の知識、能力や職務態度でのインセンティブが診療報酬で認められていませんでした。
→夜間の電話対応、緊急調剤
・自身の重ねてきた勉強会の知識・経験・専門範囲の知識の活用
・地域の健康相談や、講演会、学校薬剤師での勤務内容
・調剤後も患者の服薬状況の把握、指導等を行い、その内容を薬剤を処方した保険医に情報提供
・必要に応じて処方提案。服薬状況の把握を苦労して行う
・苦労した残薬調整
・相互作用、論文から得た知識を使って、処方医に疑義照会。

まだまだあります。 これらの、下積み的な、【分かりにくい医療活動】をしてきた
薬剤師が、請求できる、診療報酬です。そこを忘れないで欲しい。
この時期になってもまだまだ、何のメリットが自分(薬剤師)にあるのか、という
質問をするような勤務薬剤師がいる場合は、運営は早急にこれも解決しないといけない。

忘れやすいが、 ブランバッグ運動の周知徹底は薬歴にも必ず明記することを忘れてはいけません。

話題は脱線したが、
今回の薬剤師ブログで連投しているが、一貫して、これからの薬剤師業界は
個で勤務させるのはかなりNGである。
薬局は孤独で、情報量としては薬品については一定の情報量があるが
協同、共有、目的、切磋琢磨という情報からは皆無。

そこを改善することが、組織運営の重要なところであり
勤務薬剤師が、グループや 組織で勤務するメリットを十分に生かして頂きたい。

標題である、 研修、研修予定であるが

健康サポート薬局最新の案件にもあるとおり、
健康サポート研修実施機関での 届出内容を精査するが
・法人薬局であること
・研修の責任者が常駐
・円滑な運営体制、 十分なボリュームの内容と時間、
・内部評価体制 研修終了交付必須

と、 研修に対してもテコが入っている、
また、認定や薬剤師としても一定の方針がでている状況。

薬局薬剤師は、自身の研修予定、研修記録を立てているだろうか。
ポートフォリオを遂行されている薬剤師はそれはそれで満点だと思う。

薬剤師は数パターンにタイプが分かれる。
もし、運営、経営など人的管理を行い管理職的な部長職のように
経営目線の薬剤師キャリアを継続される場合はあくまで特殊だろう。
しかしこのブログの読者は運営、管理薬剤師や気鋭の中間管理職が多いので
今回は、その他の薬剤師を、うまくモチベを保ちながら組織化する内容を
記入していくわけだが、

勤務薬剤師で注意されたいのが、知識的な研修を行い、
知識的な研修や、現場MSからの研修だけで満足していないだろうか。
運営側や、知識研修からそこを、給与や昇給で色や差別化していく場合、
各々の薬剤師にヒアリングや面談をして欲しい。
・自身の知識の課題
・課題をもとにして今年度は、どんな勉強をしていき、何に自分は専門化してくのか

上記をうまく自社に落とし込んで、面談して、薬剤師の勉強する精神や専門性、
熱心なタイプの能力をうまく引き出すのが中間管理職や社長薬剤師の仕事である。
勉強会に行っていない、何もしていないのを怒るのではなく、フォローする、
わからなければMSや製薬会社などを使い勉強会を休憩時間に組む、
Eラーニング(機能するかは別)、 書籍を選定させ購入させ勉強させる(経費)
その内容は共有させる。

知識タイプの薬剤師に対して管理薬剤師、 運営がうまくフォローして
専門な内容に特化させていくことが運営上の重要性であることを忘れないでほしい。

追記・・
ではどうするの?と質問が上がっていたので、
それぞれ 面談し、自己の目標(学習研修)を立てさせて
1年間追ってほしい。

緩和ケア 中心であればその方針の勉強会を予定してあげるのが
会社として勤務させるメリットであるし、また必要な書籍は購入してあげたい、
ただし、 購入後は、しっかり情報共有させ、A4のワード1-3枚以内に
○○について、 など ライトダウンさせ、情報共有させるのが必須でもある。
(活性化という目的)

要は、 薬剤師の知識面に対しての、自己目標・専門的な分野への意識・学習を
シフトさせていくのが、薬局の社長として重要である

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