薬剤師の98%が知らない薬局運営術のいブログの著者、くじら薬剤師です。
今日は本題に入る前に、2020年4月10日に発令されました厚生労働省から通知された410通知をまずはチェックしておきましょう。
今回のブログの内容は、新型コロナウイルス対応における薬局での郵送等での服薬指導の対応内容のポイントと述べます。後日には指示系統における相手の動かし方(極秘)を書いていますので薬局薬剤師の管理職だけでなく日頃チームワークで作業しないといけない薬剤師には必見の内容になっています。
新型コロナウイルス感染症における電話等の服薬指導について
新型コロナウイルス流行に伴って期間限定ではありますが、患者を介すことのない処方箋応需いわゆる、新型コロナウイルス流行拡大に伴うファックス処方箋応需の取り扱いについて重要事項が通知されています。
0410対応の薬局チェックポイント
- 処方箋備考欄に、0410対応と書かれていたら患者本人は電話等での服薬指導を希望している
- 医院によっては0410対応の通知を知らずに、他の文言になっている地域もある(厚生労働省は把握済)
- 初診では麻薬、向精神薬は処方はできないが、旧来継続的に処方されているものもある場合があるのでもし麻薬向精神薬が0410対応で処方されかつ薬局で初見の場合は薬剤師は疑義照会することが好ましい
- 0410対応の中、もし初めて処方する薬品がある場合チェックポイントがある
- 郵送費用に関しては、患者と相談する。薬局側が負担した場合の補填については現段階では協議中となっている
- 処方箋原本は医院から後日郵送等でも良い。
- 医院以外からファックスがきて郵送希望の場合は不正防止のため医院へ疑義照会は必要となる。
新型コロナウイルス流行におけるオンライン服薬指導を患者から希望された場合、処方箋備考欄に410対応と記入し、患者は医院へ行かず、処方箋を受け取らずに薬を自宅まで配送してもらう時限的措置の内容になります。色々な注意事項があるのでもし、処方元が多忙であまり内容をチェックせずなんでも処方していた場合は十分に注意して疑義照会しましょう。
初診は麻薬向精神薬どうするのか
初診においては麻薬および向精神薬は処方してはいけません。ただし薬局側からは初診かどうか不明な場合も想定されています。0410対応における郵送措置なのに麻薬向精神薬が処方されていた場合、一度処方元へ疑義照会することも考慮されていますから注意しましょう。また追記として初診でかつ基礎疾患の情報を把握せずに7日以上の処方をしてはいけない、またハイリスク薬も同様に処方してはいけませんから初診はかなり注意して薬局でも対応する必要があるでしょう。
初診の患者は薬局での対応は、かなり注意すること
保険証等は?
医院における保険証等の確認の扱いも定められています。メールを介した写真情報の添付、または電話での要確認が必要です。受給資格の確認はかなり大事な内容なので処方箋の保険の欄が空欄の場合は医院へ理由を確認する必要があります。
薬局での410対応について
薬局での対応
- ファックス等の処方箋と、医院から郵送された処方せん原本は一緒に保管する
- 服薬状況に関してはポイントがある
- 投薬に関しては遵守すべき内容あり
服薬状況に関してのポイントとしては、薬局で把握してる一元的な内容は基本。初めて来局された場合についてが非常に大変です。この一元的な内容は、普段のかかりつけ薬局における情報、過去の服薬情報の重要な内容、医師からの診療情報(これは医院へ電話は限られた作業に感じます)、患者への電話等における情報の網羅をしなければいけません。もちろん、吸入指導および注射に関しても電話等において可能であれば処方はできますが、これは初診でないことがキープラインですから間違えないようにされてください。
また、薬局における投薬関する遵守事項があります。
投薬ポイント
郵送方法含め、投薬における全ての内容の記録は薬歴に必要。事前に薬情を事前に患者へ情報提供した場合もその旨は記録する必要があります。
初めて出た薬品に関しては速やかに、薬情のみを患者に送付する対応を行い、さらに郵送到着後患者等から薬局へ到着の電話をもらい(または薬局側から電話を行う)、同様に注意事項中心に電話で投薬を行う必要があります。
さらに薬局の410対応ポイント
調剤、投薬郵送後にも注意が必要です。服用区間における副作用の確認および服用に関する服薬状況についてヒアリングを行う必要があります。また、状況に応じて処方元の医師へその確認した内容をフィードバックしないといけません。
そのためには以下の掲示がホームページや薬局内の掲示、関係医療機関への通達が急いで必要になります。
410通知の掲示
- 服薬指導における使用機器 例:FAX、iPad、電話等
- 処方箋の受付方法 例:FAX
- 薬剤の配送方法と支払い方法の明記
- 服薬期間中の服薬状況の把握に関する機器
郵送に関しては、着払も検討はできると思うのですが薬剤の支払いがかなり難しいでしょう。ラインペイにおける支払いを打診する等もありますが現段階では薬局ホームページ等での支払いページを作成している法人 はないため、当面は未収金として精算経常していく可能性があります。一方で振り込み対応も考慮してもいいでしょうが振り込み手数料の問題も発生します。かなり難しい問題になってしまいます。薬局は現物を郵送するわけですから未収金が長引けば長引くほど経営的には非常に痛手です。そのため、代金引換における対応取り扱いについて申込書がそれぞれの薬剤師会のホームページに記載されていますので確認されてください。
薬局でのコロナウイルス対策、ご家庭での対策に次亜塩素酸水。
セイバーZなどは入手困難な時期におすすめできる企業があります。
ぜひ参考にされてください。