職場カウンセラーの是非。
大企業の場合は、職場カウンセラーがいる。
(勤務医である場合が非常に多く、それあ果たして機能しているかは別として)。
また、欧米においては職場どころか、学校にまでカウンセラーが配備されている。
各ブログ読者、管理薬剤師・薬局経営者、勤務薬剤師がもっとも頭を痛めている問題、
それは従業員の内的管理ではないだろうか。
AさんとBさんは、一緒に働けない、 Cさんはキツいから異動させてほしい。。
DさんはF店にはもう出入り禁止です。。など。
運営とはかけ離れた問題で頭を悩ます薬局が異常に多い医療業界。
その分極めて転職が多く、(これは薬剤師だけに限ったことではない)
裏をかえして問題を紐解くとこれは、 経営側が何も対策をしていない、
という業界で間違いないと言われている。
読者の中でも、
「そうですよ!!現場に任せっきりで、何のフォローもない」
「何も話聞いてくれない」
「中間管理職の人がいるが何のためにいるのかわからない」
「べつにこの会社で勤務するメリットはない、ただ、近いから、給与がいいから」
となってるのではないだろうか。。
従業員の悩み、問題、不満を解決するほど大変で非常に時間を取られる仕事はない。
また、経営側からすると、「そんなことに時間は取られる場合じゃない」と思いがちな
非常に危惧すべき問題なのである。
では外部にコンサル、すればいいか、という問題ではない。そこまでカウンセラーという
職種に対しての許容応需能力が現在の日本という組織では成り立っていないため、
もし、あなたが資金が極めて潤沢、で、時間もあり、カウンセラーに現場の内的管理
および人的問題を放り投げで解決しようと試みる場合、 よほど優秀なカウンセラーに
遭遇しない限りは
「問題が極めて大きくなってブーメランになって経営側に処理が任される」
「予想もしない、人対人の問題が発生し介入せざるをえなくなってしまう」
「いきなりカウンセラーに話せ、と言われても他人に何を話せばいいかわからない」
「今まで現場を放置していた分、あまりに巨大な問題が明るみになった」
となるかもしれない。
カウンセラーを配置したところで、
経営側が何もしなくてすべて解決です、
という訳ではないので、外部委託主義での運営は辞めましょう。カウンセラーを配置すれば
問題終了という事ではないのですが、経営者はその手法をとりやすいので避けるべきでは。
それにカウンセラーを雇用する経営規模のある中小規模の薬局があるのであれば
その資金は、管理栄養士への契約雇用での資金面に回し、健康サポートの状況にからめた方がいい。
結局は、ある程度小走りに運営が効く規模の薬局運営グループでは自従業員による
ヒアリング、面談、空気読み勤務といった事が極めて重要なポイント。
社長・中間管理職自らが、各従業員と時間を作り、話を聞く。
「もし契約のことを・・もし、給料のことを聞かれたら考慮しなければ・・」
と、「もしもし星人」になるのであれば、1回玉砕方式で
自分なりの方式で、全事務-全薬剤師にヒアリングすべきだ。
医療事務からのヒアリングが重要で、 召使い状況の事務が多い場合があり、薬局のそれとなりな
本音トークが聞ける場合が非常に多い。極めて実務的なことで、小さい問題を羅列されるかもしれない。
しかしその小さな問題の一つ、一つが自分の薬局組織の弱体化をしていますので
「聞くだけ大仏」のように、聞くだけで何もしない、ようなことはしないようにしましょう。
あくまで薬局内では業務の内容や責任という観点から、薬剤師の立場の優位性事由で、
管理者側からは想像しがたいことが起こっています。
・掃除しない
・電話連絡や雑用など一切事務に。
・事務を残して退店
・言い訳は「忙しいので事務にやらせてた」※事務も忙しい。
・発注を事務に(言い分は会社それぞれですので問題ない会社もあり)
・雑用はすべて事務
などありますが、関係性が良好な場合、雑用関係は事務でもなんら問題ないのですが
ほとんどが、内部人的問題が多発している場合、ほんのササイなことでも事務は
不満に思っています。
ある種の会社では、定期的に、 「業務改善・業務見直し会議」
が薬局、 グループ薬局数点という小ぶりな単位で行われています。
これは薬剤師同士で行う場合、 事務だけで行う場合、が重要。
薬剤師 同士だけで行っても、うやむやにしていっては全く意味がない。
変化をきらう薬剤師業界だからこそ、意見や他者の動向を受け入れ、許容し
お互いを尊重し合ってから、はじめて良い職場が生まれるのです。
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