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薬剤師としての今後のステージはどう考えるか 2/3

前回のブログ記事では比較的長い前置きになった。健康サポートについて復讐だったのでまだ見ていない方は前回を参考にして欲しい。

薬剤師としてのワークライフを考慮していくとはどういうことかを考える。 前回のブログの記事のとおり、自営業の薬局で無い限りおそらく、薬剤師の定年の定めは就業規則または雇用契約書に記入してありそれに伴った年齢契約があるのだろう。時代も変化しているので、もしかしたら定年延長契約が存在してくる時代がくる可能性はある。 だが、その年齢規約は雇用契約での縛りはあるとはいえ、今後の薬剤師業務における変化に伴い、自分自身がその年齢まで現状のタスク、知識、勉学専門状況を維持して勤務できるか(もし専門的知識等がなければ単純に勤務可能年数は漸減していくだろう)を念頭におかなければいけない。

病院薬剤部は、他企業の人事を模倣するだけで・・・

病院は 昨今の人手不足、また病院薬剤師の地域事情にもあるが、現段階では人気薄となってしまっており定年延長を打診されている病院の地域もある。これは病院薬剤師における人事活動の時代錯誤的な募集活動、情報更新の遅さ、人事担当の情報更新の低さと人事というこの時代では特殊な部門における採用活動レベルの力の入れ忘れにおけるツケがまわってきたのた。(注:無論採用に力を入れている病院も今では多々見られており、その病院では逆に突出した人気ブースとなっており病院への就職は方法、人事でのやり方によっては大きく化ける、(人気がでる)簡単な地域採用活動だと相談を受けていて再認識させられてた)

以前のどこかの記事にもなっていたが、病院薬剤部における大学の説明会、就職セミナー、インターンシップ説明会、における病院部門での華やかさはほとんどない。5-6年以上前の時点で、説明会時点では他企業では背面タペスリー(カジュアルでそうPOPのようなもの)遠めから一見して易読性の高い多くわかりやすいロゴ、説明文書、タペストリーを使用するか、病院における就職説明会の雰囲気はまだまだ時代遅れなのが率直な学生からの意見になっている。

企業説明会に、年配のベテランの薬剤師1名だけで参加している薬剤部もあるがこれはもうやめたほうがいい。近寄れない。人事採用はやはり若手の力、雰囲気が大事なのだ。年配ベテランはフォローに回るのが正しい方法だ。が、こういう専門性の高い世界は他企業の大手の人事採用方法を模倣するだけで良い。それくらい病院薬剤師のブランドパワー、専門制度の高さと薬剤師研修の魅力、が多大なのである。

これは街の薬局にはどうにもならない専門性の強さ、特殊性だ。一部大手では病院と手を組んで薬局からは病院へ研修派遣、病院側は人で不足の解消と人件費の上乗せ、とWINWINの関係を作っている。就職を考えるが、給与面での就職不安を解消する大手薬局はさすがとしかいいようがない。小さな規模では無理だ。毎年の定例的な規模で病院へ人数を送れないのだから。
病院での採用活動でいつも思うのだが上記にも書いたのだが、大手を真似するだけ、それだけでいい。また薬局業界だけにとらわれず他の業種における就職セミナーやインターンシップ説明会も合わせてきちんと見学できればすることが重要。そこで自分が眼をみはるような企画、販促物、POP、タペストリー、電子看板、などをする企業があればそれをマネするだけでよい。 マネ、という言葉に引け目をとる必要はない、なぜなら貴方の会社の人事活動はかなり遅れている場合がある。自分からネットを調べて1から構築する時間などないし、0から作成して成功する時間と労力はないだろう。0から何かを作成する、というのはかなり難易度が高く、日ごろからありとあらゆる情報やアイデアを模索してアウトプットしている人間で成功か確率は高いが、そういう場合は行動の回数と失敗の回数に比例して成功するが、0ベースで位置からパソコンと向き合っても、おおむね失敗するだろう。

人事イベントでの情報は現場にいかないとダメだ。人材採用に関しての情報の正確なものはあまりネットには出ていない。採用活動はインターンシップが主軸だったがこれも国の主導により採用活動の前倒しからインターンシップという名の前倒し採用活動がどんどん早い時期になっている。これを知っている採用担当はどのくらいいるだろうか。

薬剤師採用活動で費用かけるのは必須

採用活動というのは資本力も筆頭にあるが、これはケチってはいけない。
以前ある病院で、採用活動費がほとんど皆無なのでそのような派手目の採用はできない、といわれたことがあるが、これは自分からしたら長期的スパンでみてデメリットでしかない。もし転職採用活動のサイトにおける中途薬剤師での採用(病院TO病院が好ましいが、病院は人気薄目の為街薬局薬剤師から、地域の基幹病院以外での採用が増えてはいる)では年収の3割程度を派遣会社へ支払いが必要になる。

もし、転職者の年収が570万とし、その転職者が大手の転職サイトを利用して病院に入った(または薬局だとしても)場合、転職サイト側に企業は三割、時として35パーセントの手数料を払う必要がある。 費用として190万程度を手数料として払うのである。日本調剤の人材派遣会社による粗利益の高さはここに理由があるのだ。

調剤薬局を運営するより、人材派遣会社を運営するほうが利益率としての利益体質は高い、なぜなら手数料がでかいビジネス社会だから。この手数料、190万と仮定したが年収に応じた3-3割5分なので前後する。これは談合して実は1割で・・とかは一切ない。 しかも中途薬剤師においてなので離職の確率も極めて高い。 指示系統連絡に従わない、従えないリスク付きだ。おまけに薬剤師としての能力、人間関係(これが一番の悩みが多い)それを考慮すると新卒にターゲットを絞って採用費用に回せたほうが100倍良い。
その採用活動における大手人材サイト(これはこのスマホが必須になった時代は最低限の広告費)への露出は必ず必要だがこれさえもしていない企業の多さに驚く、していても画一的な内容で薬局が見えてこない、(人事という名の、任せっきり業務が理由だ)、クリックもしたくないような同じような文章の羅列の場合も多い。
学生側はスマホでほぼ100パーセント企業チェックをしてくるのに、この大手サイトへの登録、SNSを利用した人事運営、アピール、はなぜしないのか。大手サイトへの登録は1シーズン1**万円になる。(さまざまなオプションがあるが) 切れば二桁後半の万円も可能。しかしこれは、必要最低の採用活動費だ。 たとえそれが99万だとしても3人の新卒が入れば一人当たり 入社広告費用だけでは33万だ。おまけに指示命令にはきちんと対応する。(実際は広告費、人件費、研修費用など考慮するがここでは別段とする)長くなったが、マネして費用をかける、そしてフォローする、この3ステップだけだ。 簡単ではないか。実際には、イベント会場でのタペストリー(これは初回納品時に費用がかかる、防炎マーク入りのを作成する必要あり)、座席にかけるシートマットでの生活感の打ち出し、配る冊子の紙のレベル(コピー紙打ち出しのホッチキス止めでは捨てられるであろう)、販促物(お土産みたいなもの)、と膨らむが、この手は必要最低限の整備が、
現在の学生、新卒枠でのスタートラインであるので忘れないようにしよう。

薬剤師業務の変化

本題にもどり 2019年の現段階で調剤報酬を中心に、薬局薬剤師業務の変化の方針が打ち出されてる。現状の薬局の業務のやり方問題だけの観点であれば、専門薬剤師への道は必要最低限のものだ。 ただこれは必要最低限になってきている時代に到達している。 自分自身、どの年齢まで勤務していくか、勤務しなければいけない財政状況なのかを確認する必要がある時代になった。 現在もし50代であればある程度その貯蓄負担は低くても問題ないが、あなたが現在40代前半、30代、さらには20代の場合、現在の所得(税金などぬかれた状態)から、何パーセント貯蓄する必要があるのか。計算しなくてはいけない時期にきてしまった。 何歳まで自分は健康寿命を保って生きれるのか。

引退後何年間無収入か考えるべき

60歳で本当に引退できるのだろうか。60歳で引退し、その後何年、生活していくのか。医療レベルは右肩がりになり健康寿命も続伸している。
例え90歳まで生き抜いていくとしよう。
60歳で薬剤師として退職して、その後の30年間、給与なしで生活できるのだろうか。
概ね所得の12ー18パーセントの現金預金が必要の可能性があると言われている。
これは不動産、株、投資信託におけるリスクリターン貯蓄がある場合、
年4−8パーセント以上のリターンを考慮しておくとその限りではない。が、時代は変化し続けている。米ドルを保有しておくべき・・金を100−200万の保有をしてリスク分散・・など考えるべき資産分散はこのブログでは割愛する。この手のリスク分散はこの老後30年、と言われる時代には正解とも取れるので金の保有、米ドルでのリスク分散管理は余裕があればすべきだとは思う。
余裕があり、専門的知識や資格がある方は現在の病院のように再雇用がある・・と
予想してはいけない。 今後は調剤部門はAIの進出、ロボ化、保険適応のチェックと
現在の調剤内容が変化していく。基本的業務は代替ロボとして業務駆逐され
再雇用するのであれば若手の給与水準が低い薬剤師を雇用するのは間違いない。
ここで間違いがあるが、若手が給与水準が低い、という価値観も大きく変更していくだろう。 若手が給与高く、対年齢が上がるにつれ給与水準が下がる業種もある。
それは、基本的で効率化できる業務の場合だ。 薬剤師業界も同様の可能性はある。
ただし、専門的知識から、様々な対応、面分業が進行した場合のジェネラリスト特化型、
総合的なスキルが求められる場合は 年齢に応じた給与が見込まれるだろう。

ではどうしていくのか・・
それは今から動かなければいけない。。
続きは 次回の最終章で。

 

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