薬剤師業界情報

在庫率論争

今回のブログのポイント
・中小規模の薬局経営では、薬=資産であって資産ではない(過去記事
・資産を現金で持つか、薬で持つか理論ではない(過去記事
・中小規模の薬局は、薬の仕入れで死活問題になっている(今回記事)
・死活問題になっているが、勤務薬剤師は在庫の勉強をしていない場合が多い
(今回記事)

過去の記事では、
どうせこの薬は出るんだから、ある程度ルーズに発注しても良い、
なぜならそれは、いずれか処方され、またお金が薬になっただけなので
影響はない、 という意見は間違いです、ということを説明しました。

中小規模の薬局では、薬の仕入でかなりの影響を受けます。
上記に示す過去のブログ記事で参照されるように、
・ある程度大きい運営
・グループ薬局での運営で連結決算をしている
・子会社親会社がある
等ではそこまで問題にはなりません。

が、薬を現金で購入している以上、
ある程度の在庫まで落とし込んでいかないと現金が支払いに苦慮します。
(このブログ記事では在庫における期首期末仕入は考慮しません)

例えば、

9月 売上 900万 在庫600万
10月 売上 1000万 在庫700万
11月 売上 1500万 在庫 1300万
12月 売上 1900万 在庫1200万

9月の売上が高いですがこの診療報酬はいつ入金されるでしょうか?
またこの在庫仕入は買掛になると思いますがいつの支払いになるでしょう?

同じタイミングで同じ支払いと入金ではないことがポイントになります。

一度考えてみてください。差が出てくるハズです。
この区間に棚卸がある企業になるとさらに大変です。
絞り月の翌月の購入金額が膨らむ月があるとなおさら
支払いに苦慮する場合が多いでしょう。

現金が底づく薬局企業も存在しています。

薬剤師は在庫を絞る、運営、粗利の勉強や研修をしていないことが
多いため、いざサラリーとしての勤務を求められる場合
相当なストレスレベルが高くなる業種です。

むしろ今までが異常で、営利企業として運営し、
医療も同時に行う相反する倫理観があるため非常に厄介ではないでしょうか。

この売上、かかりつけ、運営、数字ノルマが嫌で転職される
薬剤師もいますが、おすすめはしていません。

むしろ、転職先にも必ずそのような制度があります、
もし転職先にそのような仕組みがなくとも、
今後必ず営利、利益着目での勤務を求められる時代が到来します。
また、MAされる可能性も十分にあります。

薬や病態の研修や勉強会も必要ですが
基礎的な収支のケーススタディも必須です。

研修には書籍も必要です、

今日のおすすめの話題書籍はこれ。
関西の薬局にコンサルに行きましたが、
以外と置いていたのでびっくりしました。良い薬剤師の
研修本です。

検査値からの疑義紹介は必須業務です。
ぜひ購入されて下さい。

 

剤師として薬局へ転職したい、したいが方法がわからない、
自己アピールがわからない、給与交渉を任せたい、
このエリアで、ワークライフを守って就職してみたい、

そのような相談も受け付けています。

 

また、薬局企業を立て直したい、従業員教育について目をむけたい、
うまく組織化して、生き残る薬局を目指したい、そんな経営を目指したいが
何をすればいいかわからない、そんな相談があれば、

気軽に、問い合わせから
連絡をされてください、力になります。

 

薬剤師の98%が知らない薬局運営術 薬剤師ブログ著者

 

 

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