薬局のあり方その5 です。
今回は前回までの1~4の継続シリーズ。
今までは1−4でシリーズでお伝えしていましたので
まだ読まれていない方はぜひ過去の内容を見ながら今回の内容をチェック!
話題は上記の青字線部分である、薬剤服用歴の記録に次回の服薬指導の計画を追加する、
と記入されている部分で地方地域薬剤師によっては、毎日患者宅まで順繰りで電話確認するのか、と上記の文章しか読まずに質問が相次いだ為、2019年2月時点だが、
厚生労働省の課長補佐が苦慮した対応コメントが出ている。
「法律に書かれなくてもやっていいことだ。法改正を待たずに、できることから積極的に取り組んでいただきたい」
上記の文章を見て取れるように、何もやってないだろ、と思っているニュアンスが満タンだ。そもそも、「やっていいことだ」とは何だ。
ここだけの文章の切り取りで申し訳ないとは思わない。ここ2年以上行われている患者の為の薬局ビジョンに通じる内容審議を読み取ると、その薬局バッシング風潮は避けられない。一方で医師がフォローしてくれている発言もあったがその内容はスルー。時代錯誤も甚だしく、各地域の薬剤師が紛糾している。
薬局薬剤師は待ってる訳ではない。
日々、業務外来をこなし、
残薬解消、重複相互作用等加算を疑義の中で算定し、ヒヤリハット報告を行う。また、在宅も薬局によっては外来中または昼休憩、に行う。施設応需からの施設ナースへの電話対応も常時行っている。
では一方で、服薬情報等提供料についてはどうなのか。
服薬情報等提供料についての算定の壁の高さは、街薬局で集中率が7割以下の薬局は
特に感じるのではないのか。毎日応需する門前開業医であれば、打診できる場合も多いが
逆にそうでない医師も一定数いるのも事実。
門前医なのに打診できないのか?
と驚愕する自称医療コメンテーターも多いが
これは勤務薬剤師であれば共感できるかと思う。
医療のプロだから、という理由だけでは打診できない。
それは医師という特殊な職務から旧来生じている
ヒエラルキー、先生社会もあり一筋縄ではいかない。
一方で、薬局薬剤師は、門前または関連医療種とのコミニュケーションはそこまで実際注力していなかった、という事実は認めないといけない背景がある。
この背景については、昨今の調剤報酬改定において、処方医と顔通しの効くような
関係、医療職との顔が効くような関係に強制力を持って誘導したのはある意味成功
だった。門前医なのに滅多に面会にいかない勤務薬剤師も非常に多かったのだ。
集中率が7割切っている場合、おおよそ1日を通し昼時間やアイドルタイムも含め処方箋を広く応需していることだろう。
その中で、滅多に応需しない処方元が溢れる中、初見のDRに服薬情報提供はほぼできない。可能な限り疑義照会で重複相互作用等加算算定で、「機能的な薬局であるという実績作り」を狙いにいく訳だが、これは処方が変わった場合。業務やDRによっては電話、ファックスでその処方、用量の理由を教えてくれる。
日々膨大な作業、対応をこなす中、この服薬情報等提供算定で薬局機能を判断しようと
する本省に納得いかないもの各地域同意だろう。
しかし、
だからと言って何もしないをしてはいけない。
忙しいから、という魔法のワードで、煩雑な作業を避けると
今後の薬局はまず100パーセント淘汰される。
なぜ淘汰されるのか。
それは、算定数を定点観察して
それを元に、
地域支援タイプの薬局、
特殊専門知識タイプの薬局、
上記にいずれも該当しない薬局
というように分化していくとされてる為だ。
もちろん基本的な調剤基本料が変化されると予想される。
服薬情報等提供算定、重複相互作用等加算、かかりつけ薬局における
(地域支援体制加算をベースに)、それぞれの点数の月数は吸い上げられている。
これらのベースから、次回の調剤報酬改定において
もしかしたら・・
月平均して※回算定以上、とそれぞれが回数制限以上がかかる
(というかかかると予想される)
と・・・。今からでも、残薬や飲んでいる状況、患者背景でもいいので
服薬情報等提供算定における文章の提出(それに伴い、門前医には
しっかり定期で面会または疑義する)をしたい。
面会できない!という薬局もある、それはそうだそんな時間はない。
なら薬局の社長はどうか。中間管理職はいないのか。
文章を処方元提出するのであれば関係を構築してから。
文章は完結明瞭。 おおよそ礼儀的ではない為である。
最後に、上記同省同立場の役人の発言は
薬剤師が毎日連絡を取って服薬状況の把握などをする必要はない
と現時点ではコメントしているので安心されたい。
他の算定を急いで行う必要があるのである。
役人は、税金で国民が雇っている、というイタリアのような
意識で政治的関心を持って薬剤師も生活していいのである。
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