薬剤師としてあと何年働いていきますか?
同じ薬局で大丈夫だろうか・・
ここの薬局で問題ないのかな・・・
皆同じような不安が多く、相談を薬局薬剤師から
ここ数か月受けていますので全国的に同じような悩みが多いんでしょう。
激動の薬局業界。
過去最大の倒産件数が発生した、激震の走っている業界です。
ここ4年前後は本当に嵐のような業界だと痛感しています。
そう思う最中、後発品の供給体制の不安による業務時間の圧迫。
不安しかない、そう思っている薬剤師も多いでしょう。
皆さんも同じ気持ちではないでしょうか?
パーソナルライフはそれぞれが、自己で学んでいく範囲。
しかし、情報が過多時代で人生設計という目標に関しては
エンターテイメント制が皆無のため、調べにくい・調べていない状況が多いということ。
しかし、10年後、5年後のプランを考えていないと大変なことに。
毎回、ある薬剤師をインタビューし、
「薬剤師における人生設計」を考察していきます。
将来への薬剤師ロードマップを考慮するために
考えるべき薬剤師人生ロードマップを
しっかりと設計して将来に備えましょう。
今回のインタビューは、事情もありやはり匿名希望となりました。
しかし、参考になる部分も多いのでぜひとも新卒薬剤師含め
参考にされてください。
今回のインタビューは1児の母。管理薬剤師、限りなく一般人(自称)。
薬局薬剤師の人生設計。適当だとアウトだったかも。
今回の薬剤師のインタビューは、参考になるように
一般的な薬剤師さんにお話しを伺っています。
SNS系のスーパーキラキラ系多忙薬剤師だと、あまり参考にならないのでは・・
となりましたので、一般的な薬剤師(自称ですが笑)さんで
ぜひとも業界を強くするために、とのことで挙手されました。
あるグループの薬局だった為、SNSやアカウント等も今回は非公開でとのことです。
自己紹介を詳しく
今回の薬剤師インタビューは、1児の母の管理薬剤師。
家族の了解を得ながら、管理薬剤師として勤務。
3つの薬局の転職後、(パート歴あり)現在の職場へ。
薬局はグループ薬局の運営でやや指示が多い傾向。
薬局の売上は月2,000万円後半前後。
複数の薬剤師、事務が在籍。
OTCの販売も動きが多いがそこまでラインナップがない。
薬局の特徴としては、内科系と呼吸器がメイン。
薬局運営としては、かかりつけに関しては
「本当にかかりつけできる」レベル数で止める。
あとは、「何が求められているのか」を考えて勤務。
なかなか忙しい薬局だと思うのですが、今回のインタビューの最大のポイントとして、何を意識して働いていますか?
自分の現在のポジションの把握と、将来的に薬局がどうなるか、
これだけを常に意識して働いていました。本当にこの2つです。
子育てを理由にしてはいけないのですけど一般人(笑)の自分には仕事の内容としてはこれだけ考えるのが精一杯です。
大学時代のバイトの働き方で学んだというのも大きいのですが・・
「常に、自分が置かれている立場とポジションを考えて動けよ、少数精鋭だ!!」
とバイト先の店長に言われたのが忘れられないですね。
多忙な飲食店だった為その時その時に置かれる自分の立ち位置を意識してマルチタスクしないと回らないお店でした。当時生意気だったので,店長が言う「自分の今のポジション」がうまくわかっていなかったですけど、修行させられた結果働き方に染み付いているようで(笑)あの店長には感謝しないといけないな・・と思いました(笑) 。複数人数がいるときの動き方、人のまとめ方や指示は詳細に出す方法、社員さんがいる時のサポートや、突然のバイト同僚が休んだときのマルチタスクなど本当にいい経験をさせてもらったと思います。
実際に勤務する上での自分のポジションの把握は本当に大切だと思ってます。
ほとんどの薬局でお互いのコミュニケーション不足は多発しているじゃないかな・・と思います。
朝一番の怒涛の処方から外来の流れ、午前は在宅準備、午後から在宅。
夕方はまた外来、予製、在宅報告書などで
ルーティンが決まってますよね。
でも、薬局業務で発生する隙間時間で誰かに何か頼みたい、
など多様に問題が発生したり、業務での不満があるんです。
ただ。個人個人の小さな薬局作業の積み重ねでそれぞれの作業量と時間が膨れ上がって
ストレスが溜まったり(笑)よくないスパイラルになって薬局として
うまく機能していかなくなるんですよ。
そうですね笑 投薬問題ってあるあるなんですよね。
投薬後の薬歴記載についてピンポイントで問題があるんじゃなくて、
薬局での背景に問題があると思ってます。
何かしら自分の仕事量のキャパシティ問題や
薬局本社への不満など多様に問題があると思うんですけど、
それって「お互いの仕事のコミュニケーション不足」に尽きると今でも思ってます。
意外と、それぞれの薬剤師が今日行うタスクを相互で理解していることって少ないんですよ。
なんだか忙しいそうだな・・と思う。
「予想」して、それぞれの作業が止まる・・
これって最高に無駄だと自分的には思うんです。
かならず声をかけて、その日のタスクをそれぞれの薬剤師にするように意識してますね。
薬局で現在の自分の立場ですか笑。
そんな偉そうじゃないんですが・・。
働いている薬局規模によっては、色々な役目に分かれますよね。
・管理薬剤師をサポートする。
・在宅しながら外来を手伝う。
・パート時短で週に入る日数も少なく働く
・1日鑑査と予製と在宅になる。
・午前は投薬、午後はマルチタスク。
薬局長?(これも法人によって分かれますよね、管理薬剤師の上の役職ですかね)のサポートなど多岐に渡ります。
自分がその多様に分かれた中でどのようなポジションにいて、
どのように働く必要があるのか常に意識していました。
パートの時代で時短で働いている時は自分の仕事は何か、
何を優先していくか管理薬剤師さんに聞いてましたね。
若い薬剤師時代、先輩薬剤師に指示を聞きすぎて「自分で考えなさい」と言われた経験があります。
これは大先輩に失礼ですけど大丈夫かな・・と思いました。
自分の薬剤師としては非常に浅い経験と時間的な猶予がある状況で勝手に動いていいのかな・・と。
このあたりのミスマッチ勤務は運営上問題が多いと今でも思います。
私が思っている重要な仕事内容と作業内容は、管理薬剤師さんにとっては非効率で
今すべきすることじゃないかもしれませんよね?
自分の経験の浅さによる非効率な作業なんでしょうけど、
「聞けず、分からず」の時期があって、これは意味ないぞ、と思ってました。
そうなんですね。よく遭遇したのが、
「予製しといて」とか、「外来投薬お願い」とかなんです。
もっと長いスパンで、1日の流れや今週や今月の大きな指示もしてくれておかないと、その作業が止まる、
終わるなどすれば付随した作業ができないんですよ。
むしろやって欲しくない作業も薬局にとってはあるわけですし。
薬局での指示は、細切れで出さず、流れや目的も詳細に出すべき
指示待ち症候群・・とか一時的に話題になりましたよね。
あれって一部分だけ切り取られていると思うんです。
薬局の管理薬剤師さんや、薬局長などの管理業務のトップからの大まかな運営や働き方の指示や命令もないまま、
現場に放り出されると誰でも「指示を待つ」ようになります。
それか「自分の現在のレベルで考えた作業しかできない」状況になるんです。
自分にとって重要な作業でも、
薬局を管理的立場のまわす方からすると「今それじゃない」って多いんですよ。
その積み重ねで皆の作業が少しずつ増えて無駄な作業が多いと感じています。
会議まで時間を作ってやる必要はないと思うんですが
簡単な作業レベルの確認などは絶対に必要だと私も感じています。
先程のべた「予製しといて」とか「午前外来投薬で」の指示がありますけど
もう少し深堀して指示を出すべきだと思うんですね。
予製にしても重要な業務なのは把握しています。
*月*日までに、第*週までのはしないといけない、とか、
重たい粉砕からをするなど「一番重要視される」作業を明確にして
その先まで打診するのがポイントかなぁと経験から思ってます笑
偉そうじゃないんですが。
在宅、施設、外来、報告書、連携報告などあると
どうしても時間は作らないといけませんよね。
誰かがアイドルタイムをしていると大変です。
手の空いた時間があれば、ハイリスクの文章や吸入薬指導加算の文章を見直す、など
薬歴ひとつとっても永遠に作業はありますので。
ただし、若手の薬剤師には学ぶ時間も必要ですので教育的な観点も必要かと思います。
薬剤師の勉強参考はこちら
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日本的な問題も多いのかもしれませんが、
「今は大丈夫なので、ゆっくり作業してください」的なことを言われる事も多いですが
これは指示が現在出せない、または相手には任せられない作業がある、という背景も多いんです。
これを絶妙に読み取ることが大事じゃないでしょうか。
まあ・・指示が出せないので仕方ないんですが自分が忙しい時に出す作業内容を決める、のが大切です。
忙しい時に出す作業内容をルーティンで決めれば、管理薬剤師も楽。
管理薬剤師などのトップが多忙で細かく指示も出せない状況も多いじゃないですか。
そういう時に出す指示をある程度決めれば楽です。
私としては、大まかに分類して決めています。
・重たい処方の処方内容の精査、問題点のチェック
・在宅の処方内容で問題があるか
・薬歴でのマスタコメントの修正
・かかりつけ薬剤師業務の精査
・事務的作業のヘルプ
・導線のチェック
・事務的不用品の廃棄
などなど・・あげればキリがないんですが・・
帳簿、伝票系のチェックや在庫なども任せたりはしますね。
さらに暇なら最終的には薬歴マスタの加筆修正は外せません笑
薬剤師として生き抜くポイント
・管理薬剤師などの管理職に作業を詳細に聞く。
・お互いの作業内容が見えなければ定期でミーティングする。
・管理薬剤師などが思う最大の優先事項が毎回何か聞いて作業する
・自分の立場を見ながら、薬局では動く
・空いた時間が発生するならその時間は何するか考える
・作業内容を指示されないならこちらから打診してみる
・指示を出す側なら、大まかな作業内容、と細かい作業を分けて打診
・薬局管理業務の内容では作業は多量にあるので手分けして行う
・薬歴マスタの見直しは永遠の作業
今回の管理薬剤師インタビューまとめ
薬局内でのそれぞれの立場をかんがえて動く、これがポイントでしょうか。
パートさんなら、自分の持った時間で何ができるか考えて打診する。
管理薬剤師さんのサブ的立場である場合、「管理的な補助は何ができるのか」
など考えて動くと、管理薬剤師はかなり助かるでしょうね。
もちろん、管理薬剤師であれば、その薬局の方向を考慮して舵を切っていく必要があるでしょう。
トップの運営方針をどこまで掘り下げて従業員に打診していくか。
薬局は調剤報酬に沿った動きがベースなのが今の段階。
方向がないと、日々の加算算定やかかりつけ、勉強会も無意味になってしまいます。
しっかり考えて薬局で働きましょう!
現場的に役立つ管理的業務の基本で不安であれば以下を参考にされてください。
余談ですが、レシピってスマホで検索するより最近は本で妻がみています。
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