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今更効けない2020年改定に向けた動きと2019年の流れ その3

このブログの主要トピック

・覚えている?かかりつけ算定要注意事項
・指示して、 〈大丈夫です〉と言われたら要注意
・中途薬剤師、異動薬剤師はどこまで調剤報酬を理解している?

 

前回のブログの内容から引き続く。調剤報酬改定の前は情報量が多く、整理して時系列で頭に入れておかないと街薬局の勤務薬剤師として混乱すると思う。整理しながら情報を追った方が良いので何回でも復習しておいた方が良い。過去の内容をこのブログの過去の記事を追ってもらえると多岐に渡り記載しているので参考にしてほしい。

トピックだけさらに復習しよう。 スポットを当てているものもあるので、多少省略しているポイントも存在しているのでそこは理解してほしい。調剤報酬についての流れ、ポイントは何度読んでもいい内容なので復習がてらチェックしよう。 新卒でも中途でも若手でも関係ない。なぜなら、・・・それは以下にまとめた。

調剤報酬改定の流れは理解して勤務しよう

 

なぜ面倒な調剤報酬改定の内容を適宜チェックする必要があるのか

・薬局での実務時における点数の背景の理解が必要
・なぜその作業を診療報酬として算定しなければいけないか理由が必要
・服薬情報提供料、トレーシングレポートも同様になぜ算定していくか理由が必要
・基本的薬局作業は過去と同一かもしれないが、加算で算定して初めて機能薬局と認められる
(※あらゆる加算関連は適宜厚生労働省が確認して流れを見ている)
・なぜ街薬局でも専門分野の方針選定が必要な理由がわかる
・かかりつけ算定に懐疑的でも中医協の資料見れば必要条件だと意味が分かる
・ジェネリック変更、在宅増加、地域連携、地域包括の進出する必要が意味がわかる

 

上記だけではまだまだ書ききれない。これをなぜ、ゆっくりと再度見ていく必要があるかというと、おおむね調剤薬局における運営は、調剤報酬改定からの後出しじゃんけん、いわゆる、方針が決定づけられてから薬局それぞれが重い腰を上げ運営を開始することが多い。

そのため、大きな方針決定、や驚くほどの改定が生じた場合(例えばかかりつけ算定や地域支援体制加算条件、高度な薬学的知識専門領域の選定の必要)、会社からのトップダウンの結論優先の、「*****をしろ、****を算定しろ、」だけの指示が多く、その指示に対してもしあなたが全く背景を理解せず勤務、または深い思慮がなく作業した場合、上からの経営本部層からの勝手な判断の(と自分で予想してしまっている。)命令に感じるため、現場薬剤師は混乱をきたし非効率的な内容算定や無意味なかかりつけ算定に興じてしまう。




むやみやたらに かかりつけ薬剤師算定はやめよう

むやみやたらに、かかりつけを算定させられている場合、現場がどのような対応で患者に算定を願ったか、想像は容易で問題は深く計り知れない。かかりつけ制度のノルマ方式を、何の背景もなく運営に取り入れ問題になった企業があった。患者自身も理解せぬままかかりつけ算定をされている場合がある。算定時の、かかりつけ薬剤師の同意書サインはどうやって書いていただいたのか非常に興味深い。同意書は必ず必要だ。省略は一切できない。

かかりつけ同意書の一部を復習しよう。

きちんと説明、信頼、対応を行う。
また、かかりつけ算定して、終了ではない。
かかりつけ算定している場合、薬剤師として必要な業務がある。
それを忘れて毎回日常的な投薬業務のみ(そういう日もあるだろうが、かかりつけ薬剤師算定の全体として、残薬の調整なし、トレーシングレポートなしでは算定用件として認められないので注意すること) 復習しておこう。

かかりつけ薬剤師条件は厳しいので適当にしない事

かかりつけ薬剤師 算定注意事項の復習

下記はすべて患者自身へ説明し、薬歴へ記載する

・かかりつけ薬剤師の業務内容
・かかりつけ薬剤師を持つことの意義、役割等
・ かかりつけ薬剤師指導料の費用
・かかりつけ薬剤師を必要とすると判断した理由

・複数回来局した患者へのみを対象としてる
・手帳等にかかりつけ薬剤師の氏名、勤務先の保険薬局の名称及び連絡先を記載する
・算定した場合、薬歴へは最新の時系列を用いた併用薬を記載する
・一般用医薬品の併用について明記する(ない、も必要、空欄は不可
・勤務表のお渡しは必要だが現実的ではないので、営業時間同一、ときにより
代替のものが対応等の説明で現段階では差し支えない
・かかりつけ算定しているのにも関わらず、他の薬局を受診している場合
 →その当該病症における情報、服薬情報についても薬歴へ記載する
 注意) これをかなりの高確率で忘れている薬局、薬剤師が多いので注意したい。
・算定後、服薬情報等提供の未提出またはトレーシングレポートの未提出が続く場合
算定疑問が出る(指導時。これらの投薬後のフォロー必須の点数が、かかりつけ算定の73点なのでかなり注意するようにしたい)

・残薬調整したか、のブラウンバッグ運動したかどうかの明記は薬歴に必要。





かかりつけだけでこの量がある。 はい、わかっていますと実行しています、は異なる。調剤報酬改定の前の流れ、その説明と理解の確認は必要なのだ。中途薬剤師採用における入社時、入社日に速攻で現場に配置している薬局が非常に多く見受けられる。

人手不足であれば致し方ないが、ここ2016年から、現在に至るまで調剤報酬改定の動きが激しい為、一度研修日を設けてこの調剤報酬の把握レベルを一度チェックまたは研修するのを現在強くお勧めしている。 もしそういった作業を怠った場合、法人でよく拝見する同じ問題がある。これは各法人で共通して頻繁に見られ、かなり運営で問題になっているから、どの薬剤師も以下の内容をチェックしていってもらいたい。将来の薬剤師の立場確保にも繋がるのだから。

調剤報酬の説明を理解しないと後日運営が大変になる

その問題とは???
それは、各種の薬剤師が算定可能な調剤報酬における加算算定を一切行わない(また、作業もしない場合がこの場合多く見受けられる)問題、できない、かかりつけ算定しない(これは在籍日数の制限がある)、PMDAやヒヤリハットへの無報告、地域連携への進出指示で強い抵抗に合うことがある。以前の職場(中途の場合)が、全く行っていない、または運営部から(といっても運営部などない法人が多いだろう)何も指示がない場合、これらの作業はできず日々の処方箋、在宅で手一杯で転職される方が多い。だからこそ一度時間を作成して、理解度のお互いの確認チェック、会社はどう算定をしてどう目指すのか、を確認しなければいけない。

薬剤師が算定できる各種診療報酬が設定されている背景の中、算定している薬局とほとんど算定していない薬局は真っ二つに分かれている為、中途であってもまずは入社時にこの昨今調剤報酬改定理解の確認、会社の方針の説明、入社従業員の意見、考えをしっかりとヒアリングが必要な時代になっている。ちなみに、このチェック時でのヒアリングで「分かったつもり」で、「はい把握してります、問題ありません」と回答し、実務では全く把握レベルに達していなく、配置店舗先に迷惑をかけてしまっていた法人もあった。




理解している、と実行している、は天と地の差がある

薬剤師はプライドが高い方が多い。
理解と実行は全く違う。
人事運営: 薬歴については、大丈夫ですか??

薬剤師:  →大丈夫です。

後日・・・

人事運営 薬歴チェック
→ 人事運営: ちょっとこれ以前に大丈夫って言いましたが、かかりつけ算定での薬歴で・・・
また、基礎項目が空欄が多いンデスが・・・
あと残薬や基礎疾患についてヒアリングできていますか???

 

となっている法人が多い。
このブログを見ている薬剤師も過去に経験があるだろう。
魔法の言葉、
大丈夫です。

これに惑わされずにしっかりと、具体的な指示。
指示確認は具体的に。それが大事。

大丈夫です、の言葉は要注意。
調剤報酬の流れトピックはまた後日。

薬剤師転職に関する過去記事一覧はこちら。
薬剤師転職の流れは毎年変化。
旧来行われていた、履歴書だけでの提出では転職は、なかなか
難しい。良い薬局転職先を探す。その為のウラ情報記事。

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